TG Low ch レベル不安定問題の検討


問題点

TGモ−ドでバンド=1 スパン=1000MHz センタ−=100MHz RBW=200KHzに
設定してTG出力とSP入力を直結して掃引波形を観測していると300MHz以下の
Low-chで波形が大きく異なる場合がある事に気が付きました。

Low chが不安定時 安定時

更に調査を続けると次のような内容が判明してきました。
1・ 電源投入のタイミングにより状態が決まる。
2・ Low ch が不安定 
3・ スパンが広いと不安定になる。
4・ TGユニットの100KHzクロックにピンセットで触れると状態が変化

原因推定

●調査内容 1・4から100KHzの同期信号とPLLの同期が関係しているようです。
●Low ch に異常が発生するのはVCOで使用しているバリキャップ・ダイオ−ドの
  容量変化がLow ch程大きい事と関係ありそうです。--->PLLロック時間に影響
●スパンが広い程 測定周波数間隔が広くなるので PLLのロック時間は長くなります。

以上の分析結果からPLLの設定後LOG出力が十分安定する前にAD変換が
開始されているのが原因と推定しました。

対策

PLLの設定とAD変換の開始の間に待ち時間を設定出来るソフト構造となっているので
時間を4割増加させて対策としました。------>結果は良好でした。
ソフトの変更はPC側だけで 次の場所からダウンロ−ド後に差し替えてください。
         GigaSt40.exe

変更後はTGの掃引時間がスパン=1000MHz RBW=200KHzで 
4秒--->6秒となってしまいます。 m(__)m