最新ドライバ−とFT232RL製造ロット

経過
2013年5月にFT232RLのドライバーが2.8.28になりました。6月ぐらいからGigaStが起動できないと言う連絡を
時々受けるようになりなりました。その時の検討でドライバ−を以前の2.8.14/2.8.24に戻すと解決できたので
この問題は最新のドライバーに原因があると思ってしまいました。

しかし以前のドライバーに戻しても解決できないケースも発生し更に調査を進めました。
ICの表示にはFTDI社名/製造ロット/品名がありますが不具合のあるICの製造ロットが”1029-B"に集中している事が
わかりました。最初の”10”は”2010年”です。次の”29”は1月1日から29週目です。これで製造時期がわかります。
実はこのロットを6月ぐらいから それ以前に使用していたロット"1218-C”に混ぜて使うようにしていたのです。
”1218-C”からはUSB通信の不具合は発生していません。
8月13日にFTDI社へ”1029-B”ロットのICサンプルを送り解析してもらう事になりました。

追記   2013-0923

9月11日に回答が来ました。内部のチップが正規品とは異なるとの事です。
中国市場には これが出回っています。”正規の購入ルートを使え”と言う回答です。

懲りずに2013年製造ロット品サンプルを入手してみました。
”1306-C” OK  ”1308-C" NG  新しい製造ロットでもNG品があります。

更に調査を進めるとFTDI社から新しいFT231Xシリ−ズが5月に発売されていた事に気がつきました。
送受信バッファが2倍以上の512バイトになりドライバーも従来と同じで使いやすそうです。
粗悪品の出回るFT232RLからFT231Xへ基板を書き換えて乗り換える検討を開始しました。
追記   2013-1002

FT231X用の基板が出来たので動作確認を行いました。OKです。
これでFT232RLからFT231Xに切り替える事にしました。

FT232RLの裏面には生産国らしき刻印があるのに気が付きました。(CHINA/INDONESIA)      
すると OK = INDONESIA    NG = CHINA となっています。
サンプル数が少なくて まだ断定はできませんが 怪しいです。



不具合内容
@ドライバーをインストールするとCOMポートまで認識できるがGigaSt起動するとMA5基板との通信がだめで
  約1秒毎のビープ音が継続する。
APCにより動作する場合もある。
B通電時間が長くなると不具合頻度が大きくなる。
CFT232RL単独での消費電流値TYP=15mAですが"1029-B"は35mAも流れている。”1218-C"は12mAでOK


対策
@”1218-C”の在庫は僅かなので2012/2013年ロットのサンプルを入手して調査する。 発注すみ
AOK品を数量確保できたら”1029-B”の対象USB基板を順次交換する。
BFT231Xシリーズへ乗り換えを進める。 IC/基板手配すみ---->動作確認OK